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留学・特活

2025/11/28

就職活動失敗後の選択肢~特定活動(就職活動)で再チャレンジ

皆さん、こんにちは。未来扶桑行政書士事務所 行政書士の樋口裕昭です。

大学や専門学校を卒業する時期が近づく中、「希望する企業から内定をもらえなかった」「就職活動のスタートが遅れてしまった」という状況に直面している留学生の方もいらっしゃるかもしれません。卒業が近づく中、「このまま日本での夢を諦めなければならないのか」と不安を感じている方に、知っておいていただきたい制度があります。

それが「特定活動(就職活動)」という在留資格です。今回は、卒業後も日本で就職活動を継続できるこの制度について、詳しくお伝えします。

特定活動(就職活動)とは

特定活動(就職活動)は、大学や専門学校を卒業した後も、日本で就職活動を続けるための在留資格です。この制度を活用すれば、卒業後も最大1年間、日本に滞在しながら就職活動を続けることができます。

「留学ビザの期限が切れたら帰国しなければならない」と思い込んでいる方も多いのですが、実は制度上、卒業後も就職活動を継続する道が用意されています。焦って希望しない企業に就職を決める前に、この制度の存在を知っておくことは、皆さんの将来にとって重要な選択肢となるでしょう。

特定活動(就職活動)の基本要件

この在留資格を取得するには、いくつかの要件を満たす必要があります。

学歴要件

日本の大学または大学院を卒業(修了)していること、または専門学校を卒業していることが基本となります。卒業見込みの段階では申請できず、実際に卒業した後に申請することになります。

学校からの推薦

卒業した学校から推薦状を取得する必要があります。推薦状は、学校が「この学生の就職活動を支援します」という意思を示すもので、キャリアセンターや国際交流課などで発行してもらえることが一般的です。

就職活動の継続性

継続的に就職活動を行っていることの証明も求められます。これは、単に「日本にいたい」という理由ではなく、真剣に就職を目指していることを示すためです。

経済的基盤

日本での滞在中の生活費を賄える経済的基盤があることも重要です。アルバイト収入や預貯金、家族からの仕送りなどで、安定した生活ができることを示す必要があります。

在留期間と更新の可能性

特定活動(就職活動)の在留期間は、通常6か月です。そして、この6か月の期間が終了する前に、さらに6か月の更新を1回だけ申請することができます。つまり、最大で1年間、就職活動を継続できるということです。

ただし、更新時には継続して就職活動を行っていることを証明する必要があります。企業説明会への参加記録、応募した企業のリスト、面接の記録などを残しておくことが重要です。

この期間を有効に使うための計画的な活動が不可欠です。

申請のタイミングと手続き

申請のタイミング

申請は、留学ビザの在留期限が切れる前に行う必要があります。一般的には、卒業の1〜2か月前から準備を始めることをおすすめします。

必要書類の準備

手続きの流れとしては、まず学校から推薦状を取得します。多くの学校では、キャリアセンターや国際交流課が窓口となっています。学校によっては発行に時間がかかる場合もあるため、早めに相談することが大切です。

主な必要書類は以下の通りです:

  • 在留資格変更許可申請書

  • 写真

  • パスポート

  • 在留カード

  • 卒業証明書

  • 学校からの推薦状

  • 就職活動を行っていることを証明する資料(企業説明会参加証明、応募書類のコピーなど)

  • 経済的基盤を証明する資料(預金通帳のコピー、アルバイトの給与明細など)

申請先と審査期間

書類が揃ったら、住所地を管轄する出入国在留管理局に申請します。東京にお住まいの方は、東京出入国在留管理局が申請先となります。審査期間は通常2週間から1か月程度ですが、時期によって変動することがあります。

特定活動期間中の就労について

特定活動(就職活動)の在留資格では、週28時間以内のアルバイトが認められています。これは留学ビザの資格外活動許可と同じ制限です。

生活費を稼ぎながら就職活動を続けられることは、経済的な面で大きな助けとなります。ただし、就職活動が本来の目的ですので、アルバイトに時間を取られすぎて就職活動がおろそかにならないよう、バランスを考えることが重要です。

風俗営業関連の業務に従事することはできませんので、アルバイト先を選ぶ際には注意が必要です。

就職活動を成功させるためのポイント

前回の就職活動の振り返り

まず、なぜ内定を得られなかったのかを分析することが大切です。応募企業の選び方、履歴書やエントリーシートの内容、面接での対応など、改善できる点を見つけましょう。

活動記録の管理

就職活動の記録をしっかりと残すことも重要です。応募した企業名、応募日、選考の進捗状況などを記録しておくことで、更新申請時にも役立ちますし、自分の活動を振り返る材料にもなります。

学校のサポート活用

学校のキャリアセンターを引き続き活用することもおすすめします。卒業後も相談に応じてくれる学校が多いため、履歴書の添削や模擬面接などのサポートを受けられる場合があります。

選択肢の拡大

業界や職種の選択肢を広げることも検討してみましょう。当初希望していた業界だけでなく、自分のスキルを活かせる他の分野にも目を向けることで、可能性が広がることがあります。

日本語力の向上

日本語能力のさらなる向上も大切です。面接や職場でのコミュニケーションに不安がある場合は、この期間を使って日本語力を磨くことが、就職成功への近道となります。

専門学校卒業生の注意点

専門学校を卒業された方の場合、特定活動(就職活動)の申請には、在留資格「技術・人文知識・国際業務」に該当する職務内容での就職活動を行っていることが求められます。

専門学校での専攻と関連性のある職種での就職活動であることを明確に示す必要があるため、応募する企業や職種の選択には注意が必要です。

特定活動から就労ビザへの切り替え

内定を獲得できた後は、「技術・人文知識・国際業務」などの就労可能な在留資格への変更申請を行います。

この際、大学や専門学校での専攻と、従事する業務内容に関連性があることが審査されます。内定先企業と相談しながら、業務内容を明確にした資料を準備することが重要です。

申請から許可まで通常1〜3か月程度かかりますので、入社予定日から逆算して、余裕を持って申請することをおすすめします。

特定活動以外の選択肢

就職活動以外にも、いくつかの選択肢があります。

大学院への進学

大学院への進学を検討する場合は、引き続き留学ビザで在留することができます。より専門的な知識を身につけることで、将来の就職の可能性を広げることにもつながります。

日本語学校の聴講生

日本語学校の聴講生として日本語力を向上させながら就職活動を続ける方法もあります。この場合、学校からの推薦があれば特定活動(就職活動)を申請できる場合があります。

家族滞在

家族が日本にいる場合は、家族滞在への在留資格変更という選択肢もあり得ます。ただし、この場合は週28時間以内の就労制限があることに注意が必要です。

よくある質問と注意点

更新回数について

「特定活動(就職活動)は何回でも更新できますか?」という質問をよくいただきますが、更新は1回のみで、最大1年間が上限です。この期間内に内定を獲得できるよう、計画的に活動することが重要です。

経済的な基盤

「アルバイトだけで生活できますか?」については、週28時間の制限内でのアルバイトだけでは生活費が厳しい場合もあります。預貯金や家族からの仕送りなど、経済的な基盤を確保しておくことが大切です。

申請時期

「卒業後すぐに申請しないとダメですか?」という質問もありますが、留学ビザの在留期限内に申請すれば問題ありません。ただし、余裕を持った申請をおすすめします。

健康保険

特定活動(就職活動)の期間中は、国民健康保険への加入が必要です。保険料の支払いも忘れずに行いましょう。

計画的な就職活動のために

特定活動の期間は、焦らず、しかし怠けることなく、計画的に活動することが成功の鍵となります。

毎週の応募目標を設定したり、月ごとの活動計画を立てたりすることで、着実に前進できます。また、同じように就職活動を続けている仲間と情報交換をすることも、モチベーション維持に役立ちます。

「なぜ日本で働きたいのか」「どんなキャリアを築きたいのか」という原点に立ち返ることも大切です。明確な目標があれば、困難な状況でも前向きに活動を続けられるでしょう。

まとめ

卒業時に内定を得られなかったとしても、それで日本での就職の道が閉ざされるわけではありません。特定活動(就職活動)という制度を活用することで、最大1年間、じっくりと就職活動を続けることができます。

この期間を有効に使うためには、前回の就職活動を振り返り、改善点を見つけ、計画的に活動することが重要です。焦らず、しかし着実に、一歩一歩前進していくことで、必ず道は開けるはずです。

日本での就職という夢を諦めず、この制度を活用して、理想のキャリアを実現していただければと思います。皆さんの就職活動が実を結ぶことを心から願っております。


今回のコラムが、就職活動を続ける留学生の皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご感想がございましたら、お気軽にお問い合わせフォームからお聞かせください。皆さんからのご意見は、今後のコンテンツ作りの大切な参考とさせていただいております。

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