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行政書士資格
行政書士試験合格への道 〜効果的な勉強法と実体験〜
皆さん、こんにちは。未来扶桑行政書士事務所 行政書士の樋口裕昭です。
私が行政書士試験に合格するまでの道のりと、その過程で学んだ効果的な勉強法をご紹介します。足掛け3年の勉強と2回の受験を経て、最終的に200点という成績で合格できた経験から、これから試験に挑戦する方々へのアドバイスとしてご参考になれば幸いです。
1. 私の受験歴
行政書士試験との出会いは2020年1月。これから先の仕事を考えたときにしっかりとした資格を持っていた方がいいのではと考えて初学者として勉強を始めました。が、同年に転職し、さらに新型コロナウイルスの影響で就業環境や日常生活が大きく変化したことに対応できず、10月中旬に受験を目前にしてストレスに耐え切れず断念してしまいました。しばらくは行政書士の教材を見るのも嫌になり、勉強から遠ざかっていました。
2022年10月には浮気心を出して宅建士試験にチャレンジするも当然不合格。本流に戻るべく再び一念発起し、2022年末から行政書士試験の勉強を再開しましたが、この時まだ錬度が足らず2023年11月の試験では146点/300点で不合格となりました。もうここで諦めるべきか悩んだ末、妻に理解を求めて再受験を決意。不合格となった翌日から勉強を再開し、2024年11月の試験にようやく合格(200点/300点)することができました。この時、記述式はほとんどできませんでしたが、択一式だけで180点を超えることができたため、自己採点の時点で合格を確信できました。
受験勉強の取り組み方の大枠としては、いずれの受験でもVOD形式の通信教育を利用しました。併せて3社様の通信教育のお世話になったのですが、いずれの講座も特色があり自分の学習の大きな支えとなりました。口座に関しての私なりの感想については別の機会に詳細をお伝えしたいと思います。日々の学習体制としては、会社勤めをしながらの学習だったため、平日は帰宅して夕食後の20時から23時までの約3時間、休日は最低4時間、頑張れる日は6時間ほど勉強に充てました。もちろん、仕事の疲れで勉強中に居眠りしてしまったり、出張や接待で予定通りに勉強できない日もあったので、そんな時は少し落ち込んだり、焦ったりということの繰り返しでした。
2. 私の効果的な勉強法のポイント
①学習ノートは作らない方がいい
私は中学・高校時代から「書いて覚える」タイプで、常に予習・復習ノートや定期テスト前の学習まとめノートを作成してきました。そんなことから基本的には本を読むだけで覚えられるとは思わずに行政書士の受験も習慣通り「受験ノート」作成から入りました。
しかし、やってみたものの行政書士試験は対象分野が広く条文数も膨大なため、ノート作りに時間ばかり取られてしまい、あまりの効率の悪さにこれは学習方法としては適切ではないのでは?と初めて感じました。結果、途中で受験ノートを作る学習法は断念せざるを得なくなり、2回目からは通信教育の指導方針である「熟読」に従ったところ、時間を効率よく使えただけでなく、従来自分が思い込んでいた「書かなきゃ覚えられない」といった習慣に反して、予想以上に内容を記憶することができました。ただし、単に読むだけでは不十分で熟読には効果を高めるポイントがありました。
②熟読のポイント
とにかく繰り返し読むことが重要です。最初は内容がよく理解できなくても、何度も読み、並行して問題を解いていくうちに、中身がしっかりと頭に入ってきます。通信講座の先生も強調されていましたが、読む回数を重ねるごとに理解度は確実に深まりました。
テキストは最低5回は読むべきでしょう。初回はさらりと通読するだけでも十分です。2回目はVOD講義を見た後に学習対象部分を読みました。3回目は1回目の過去問を解いた後に過去問の分野に該当するテキストを通しで読みました。4回目はしばらくたって、再度通読し、5回目は2回目の過去問をした後に読みました。
最初は読むのが苦痛で、法律用語も呪文みたいだし、読めない漢字が出てくるし、条文も一文章が長くて主語と述語がどこでつながっているのかわからないし、二重否定のようなくどい言い回しがあるしで、読んでいる途中で集中力が続かなくなってつい睡魔に負けたり、もう嫌だとばかりに学習をパスしてさぼったりしたこともありました。
③過去問題集を繰り返し、繰り返し解く
通信講座の過去問題集は全体通しで最低3回は解きました。解いた問題には正解なら○、不正解ならⅩをつけ、解いた日付も記入しておきます。さらに間違えた問題には付箋をつけて、その問題だけを何度も解き直し、全問正解できるようになるまで繰り返しました。択一式も記述式もこのような形でできる限り繰り返しました。(商法は少しさぼってしまって、憲・民・行よりは1回少なかったです)
このように繰り返し解いていると、だんだん問題文を覚え、キーワードに反応して即答できるようになってきました。また、問題の微妙な違いも見えてくるようにななり論点の理解に役立ちました。
間違えた問題の解説文はよく読み、解説内容をきちんと理解できているか確認しましょう。知識が曖昧な場合はテキストに戻って確認することも大切です。解いただけで終わると結局学ぶべき核心を覚えないので、間違えた問題は必ず24時間以内に再チャレンジして正解できるか確かめることで記憶に定着させます。私の場合は前日の夜に解いてできなかった問題を、翌朝仕事が始まる前に(この時は在宅勤務がメインスタイルでした)再度解くようにしていました。通勤前だと慌ただしくて大変かもしれませんが、10分で終わる作業なので頑張ってみてください。このようなアウトプット中心の学習を行うことで、自分の成長を実感しながら進めることができると思います。
④付箋をうまく活用する
「受験ノート」は作らないとお話をしましたが、VODの講義でも先生がテキストの補足として重要なお話をしてくださることがあります。民法での事例の論点の切り分け方とか、暗記のポイントとか、早覚え語呂合わせや解法キーワードなど、いくつかメモしておきたいシーンが出てくると思いますし、ご自分で解いた過去問の間違ったポイントなどや、覚えるべき条文や判例なども同様にどこかに書き留めておきたい場に遭遇した時には、付箋にメモをしてテキストや過去問題集の該当ページに張付けて覚えるようにしました。
また、過去問題集の間違えた問題には付箋を貼っておいて後で再チャレンジする際に、すぐそのページにたどり着けるようにしたり、正解したら付箋をはがしたりしてモチベーションにつなげたりしました。

⑤模擬試験を積極的に受ける
通信講座でも模擬試験を提供してくれますが、それだけでは量や質が足りないと感じたため、他の団体が実施する模擬試験も含め、受験までに合計10回の模試を受けました。外部の団体の模試申し込みは5月の連休明け位からオンライン申し込みが始まり、7月くらいから逐次実施されていきます。模試の内容も、到達確認 ⇒ 全国公開 ⇒ ヤマ当て ⇒ 直前確認 といった具合に受験が近づくにつれて難易度も少しずつ本番に肉薄してきます。
初学者向けの教材では受験生に自信をつけさせるために比較的易しい問題が出題される傾向があります。しかし本番に向けた実践的な訓練として、様々な機関の模試を受けることは非常に効果的だと感じました。問題集は過去の出題ですが、模試は当年に出題されるであろう予想問題で構成されており、法改正や注目判例なども敏感に反映されるため、本試験対策としても有効です。また、会場に出向いて行うことで大勢の受験生がいる中での緊張感・臨場感にもなれますし、何よりも回答に要する時間配分を身につけられたことは大いに本番試験対策として役に立ちました。意地悪な問題や時間を浪費させる癖の悪い問題にも慣れておくことで、本試験でも冷静に対応できるようになります。
実際、本番試験の時に多肢選択問題と記述式で時間を取られてしまい、まだ十分な回答も見いだせていないのに、基礎問題15問近くを残してなおかつマークシートに記入する時間も考えなくてはならないのに残り30分しかないと気が付いた時は、心臓がバクバク言って10秒ほど放心していたような気がします。それでも落ち着いて冷静に対処できたのは、模試で基礎問題の解答時間とマークシートの記入に要する時間をあらかじめ把握していたので、諦めずに最後まで粘れたのではないかと思うのです。
また、試験直前期には、過去問はほぼ完了していたので、模擬試験で間違えた問題を中心に復習していました。こうすることで、直前期の基礎問題の復習+今年の傾向対策もできたように思います。
それと、模試の結果であまり一喜一憂しない方がいいと思います。私も最初はすごくいい成績が取れたのですが、それ以降はどよーんとしたあまりよくない成績で結果に振り回されていましたが、模試の間違ったところを繰り返しやり直していくとある時点で、憲法満点、民法2問だけ間違え、行政法完璧のように択一式がきちんとできるようになったんです。あまり結果に流されず地道にいくのも大切かなと思う次第です。
⑥勉強のスケジュールを作成してみる
約1年間の勉強期間を効果的に使うためには、しっかりとした計画が欠かせません。計画なしでは全科目をバランスよく学習できなかったり、苦手科目を後回しにして手薄になってしまいがちです。
自分が今どの段階にいて、予定通り進んでいるのかを把握することは非常に重要です。1年間の学習期間で迷子にならないためのもスケジュールを作成したいものです。2回目の受験時に利用した通信講座はスケジュール管理機能が充実していたため、それを参考に3回目の受験でも計画を立てました。
私の場合、仕事をしながらなので、平日は2時間~3時間が精一杯、週末の土日は何とか午前2時間、午後2時間、夜2時間の計6時間確保する勉強枠を作っておき、2時間で進められる分量をある程度把握してからスケジュールを本格的に作りました。
スケジュールを一気に受験日前日まで作成することは、基本的にムリだと思いますので、最初に大枠のイメージだけ確認しておいて、その後の細かいスケジュールは3カ月をめどに作成しておき、1カ月経過するごとに進捗確認とスケジュール変更を行いました。
大枠の計画としては、前年11月から始めて翌年6月までに、憲法・民法・行政法のテキストを各5回(商法は3回程度、一般知識分野は除く)、過去問も2回程度こなせるイメージで各教科を配分して。7月以降は過去問の間違いやすい部分の復習と模擬試験を中心に進めていきました。
スケジュールはお仕事の都合や、病気、家族対応などでおのずと遅れがちになるものです。キッチキチのスケジュールではなく3カ月に1度くらいは1週間ほどのバッファー(何も学習の予定を入れない期間)を作っておいて、万一学習が遅れてもその期間で調整できるようにしましょう。私の場合は、祝日は平日扱いの勉強量にしてそこでも調整できるようにしました。
⑦あまり入れ込み過ぎない
通信講座ではオンライン過去問集などが充実しており、仕事の合間や電車での移動中にスマホで学習できる便利な機能があります。私もスタート時は、これに熱中して毎日欠かさずに憲・民・行・商のデイリー問題と、週末課題、月末には月末課題も欠かさずやっていたのです。が、私は当初熱心になりすぎて、決められた数の問題を必ず解かなければ気が済まないという強迫観念に駆られるようになり、精神的バランスを崩しかけたことがありました。
そこで気づいたのが、あまりに頑張りすぎるとかえってストレスが過剰になり、効率が落ちてしまうということです。時には休息を取ったり、多少手を抜くことも必要です。仕事で疲れていたり体調が優れない日もあるでしょう。そんな時は自分を責めるのではなく、潔く休息を取った方が長い目で見れば効果的です。「時には一回休み」の精神で、全体の進捗を維持することが大切だと身をもって知り、その後は「全てやらねばならぬ」から「できる範囲でやる」に切り替えました。
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3. まとめ
行政書士試験は広範な知識と深い理解が求められる難関試験ですが、適切な勉強法と継続的な努力によって合格は十分に可能です。私の経験から言えることは、ノート作りよりも熟読と反復演習を重視すること、計画的に学習を進めること、そして時には休息も取り入れながらバランスよく勉強を続けることが成功への鍵だと実感した次第です。
皆さんも自分に合った学習スタイルを見つけ、無理なく継続できる方法で合格を目指してください。最後に大切なのは諦めないことです。私のように一度不合格になっても、そこから学び、次の挑戦に活かすことができれば、必ず道は開けるはずです。
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