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行政書士資格

2026/4/28

行政書士のアプリ活用、全部見せます~一人事務所の業務を支えるツール環境~

皆さん、こんにちは。未来扶桑行政書士事務所 行政書士の樋口裕昭です。

私はIT系外資系企業に長年勤務していましたが、行政書士として独立開業するまで、自分でウェブサイトを立ち上げたり、動画を編集したり、会計ソフトを使って帳簿をつけたりといった経験はほとんどありませんでした。それでも今、一人で事務所を運営しながら、ブログの定期更新、YouTube動画の制作・公開、そしてウェブサイトの管理まで、さまざまな業務をこなせるようになっています。

その大きな支えになっているのが、今回ご紹介するアプリやツールの数々です。

「ITツールは難しそう」「自分には使いこなせない」と感じている方もいるかもしれません。しかし実際には、近年のアプリは直感的な操作で使い始めることができるものが多く、多少わからないことがあってもサポートや情報が充実しているので、あまり心配はいりません。まずは怖がらずに手を出してみることが大切です。使いながら覚えていけばいいんです。

今回は、私が実際に業務で使用しているアプリを、カテゴリーごとにご紹介します。概要とあわせて、私自身の使用感や正直な評価もお伝えしますので、ツール選びの参考にしていただければ幸いです。

Microsoft 基本アプリ(Excel・PowerPoint・Word・Outlook)

ビジネスの現場で長年標準として使われてきたMicrosoftのオフィスアプリ群です。私はWindows環境でこれらを使用しています。なかでもWordは、ブログ原稿やYouTube動画のシナリオを作成・保存するために欠かせないアプリになっています。AIで作成したドラフトをWordに貼り付けて確認や自分なりの修正をして整えてから公開する、というのが私の基本的なワークフローです。ExcelやPowerPointも、資料作成や数値の整理など業務の随所で活躍しています。

AIアプリ

今や私にとって、AIは「使える助手」と呼べる存在になっています。いずれも有料プランで使用することで、十分なパフォーマンスが得られるようにしています。

Claude(Anthropic)

文章作成やコーディングを得意とするAIアプリです。倫理的な抑制がきいた文章を長文で作成することを得意としており、出力される文章の品質が安定しています。

契約書のドラフト作成、4,000文字を超えるブログ原稿のドラフト作成、YouTubeの撮影シナリオ(ト書きやプロンプト表示指示なども含めて)のドラフト作成などに活用しています。長文でも論理的な構成を保ってくれるため、行政書士業務のような正確さが求められる文章作成に向いていると感じています。

 作成だけではなく契約書などの業務上必要とされる文章の分析や比較などにも使用しています。

Gemini(Google)

Googleが提供するAIアプリです。レスポンスが速く、やり取りのなかで気の利いた配慮や推察をしてくれるのが特徴です。運営基盤がGoogleということで運営に安定感がるのも選択理由です。資本力の無いAI開発企業は、すぐに買収されてしまって製品が変わってしまったり、アプリの提供形態が広告モデルに移行して、作業中に不要な広告の流入があったりする可能性が示唆されていますので、安定性も選択の重要な指標ではないかと感じています。

ライトなアイデアの整理や調べもの、他のAIで作成した文章の裏どり、企画や計画のアイデア出しや練り込みなどに使っています。Claudeとの使い分けとしては、Claudeが「長文の精緻な文章生成」に向いているのに対し、Geminiは「素早く考えを整理したり確認したりする場面」で活躍しています。

会計アプリ

freee

クラウド型の会計・経営管理ソフトです。銀行口座やクレジットカードと連携して取引を自動取得・仕訳できるため、経理の手間を大幅に削減できます。確定申告書類の自動作成機能も備えており、個人事業主や小規模事務所に広く使われています。行政書士のような士業の一人事務所でも、日々の収支管理から確定申告まで一括して対応できる点が強みです。

会計の専門知識がなくても直感的に操作できるので、開業したての私にはありがたいアプリです。わからないことやトラブルが発生した際も、チャットやメールで質問することができ、特にメールでのサポート対応はとても丁寧に教えていただけて助かりました。確定申告や消費税申告もサクッと行うことができました。

freee以外にも、マネーフォワードなど同類のアプリもあるので比較検討してみてください。

ウェブサイト構築

Studio

日本発のノーコード型ウェブサイト制作ツールです。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でプロ品質のサイトが構築できます。デザインの自由度が高く、レスポンシブ対応(スマートフォン表示への自動最適化)も標準で備わっています。近年はAI機能も強化されており、テキスト入力だけでページ構成の下書きを生成する機能も追加されています。また、WordPressと比較してセキュリティリスクが低い点も特徴のひとつです。

IT出身とはいいながら、これまで自分でウェブサイトを立ち上げた経験などなかったので、どうなることかと思いましたが、テンプレートに従って修正や追加をしていけばなんとか形にすることができました。わからないときは知人のウェブ制作会社の方に時々教えてもらいながら、自分自身でウェブのデザイン変更やCMSでのブログ更新などもできるようになりました。1年間で130本を超えるブログの更新や、YouTubeなどへのリンクも設定でき、Google検索の3カ月間平均掲載順位でも平均10位以内に入れるようになっています。(当事務所Google Search Console 調べ)

YouTube関連アプリ

Vrew

AI技術を活用した動画編集ソフトです。収録した音声を自動認識してテキスト化し、そのテキストを編集するだけでカット編集が完了する独自の操作性が特徴です。字幕の自動生成・挿入にも対応しており、日本語対応も充実しています。

収録した動画データを読み込ませるだけで、台本のプロンプトを正確に表示してくれます。最大の特徴と便利な点は、録画したデータを文節ごとに編集できる点です。以前は収録の際に言い間違えたりすると再度撮り直しとなって手間と時間がかかっていましたが、このアプリだと収録後に不要なところや間違ったところを細かくカットできます。収録時に録画を止める必要がなく、後で編集できるので収録がとても楽になりました。10分前後の動画であれば、一日で5本程度まとめて収録できるようになったんです。

無料プランでも十分に使用できるのですが、Vrewのロゴが動画に入ってしまうことと、取り扱いデータが1カ月の無料枠の収録時間では収まらなくなってきたため、現在は有料プランに移行しています。唯一の不満点としては、編集した動画の書き出しにかなり時間がかかる場合があることですが、ネットワーク環境にも起因する部分があるため、アプリだけの評価が難しいところです。

Canva

グラフィックデザインに特化したクラウドツールです。SNS投稿用の画像、プレゼンテーション、チラシ、サムネイル画像など多様なコンテンツをテンプレートから短時間で作成できます。専門的なデザインスキルがなくても見栄えのよいビジュアルが作れる点が最大の魅力です。

主にYouTube動画の編集に使用していて、説明用のテロップやグラフ、イラストなどを動画に加えたり、動画のサムネイルをデザインしたり、名刺のデザインをしたりしています。一部のテンプレートやフォントなど有料のものを使いたかったため、現在は有料プランで使用していますが、無料プランでもかなりの機能が使えるので、最初のうちは無料でも十分かもしれません。現状の課題としては、YouTubeのテロップ挿入にかなりの時間をかけてしまっているので(丁寧に作りすぎているのかもしれませんが)、AIで半自動的に構成・編集ができるようになれば、さらに効率が上がると期待しています。

YouTube Studio

Googleが提供するYouTubeチャンネルの管理・分析ツールです。動画のアップロード、タイトル・説明文・タグの編集、公開スケジュールの設定など、チャンネル運営に必要な操作を一元管理できます。視聴回数、視聴維持率、チャンネル登録者数の推移といった詳細な分析データも確認できます。

YouTuberには必須の機能で、最終的に動画をYouTubeにアップする際や、公開後の動画のパフォーマンスやコメントを確認するのに使用しています。アナリティクス機能で表示されたデータをAIに読み込ませて、視聴者の動向や改善すべき点などを洗い出すといった活用もしています。時々操作仕様が変わるので戸惑うことがありますが、とても有用なアプリです。

Teleprompter(テレプロンプター)

カメラ撮影中に台本やスクリプトをスクロール表示するアプリです。話す速度に合わせてテキストが自動スクロールするため、カメラ目線を保ちながらセリフを読み上げることができます。スクロール速度の調整や文字サイズの変更など、細かな設定も可能です。

YouTube動画を収録する際に、シナリオを表示しながらそれに沿ってセリフを話していますが、収録の際に自分の目線をきちんと正面に向けながら話すために必要なアプリがこれです。iPad にシナリオを表示してスタートさせると、シナリオが下から上へ順番に自動スクロールされてとても便利です。スクロールのスピードも自由に変えられます。無料では登録できるシナリオ数に限りがあるため有料プランにしていますが、年額1万円程度で他のアプリの年間使用料と比べると半額以下のコストパフォーマンスの高さも魅力です。

Googleのビジネスツール

Googleは、ビジネスに役立つ高品質なツールを数多く無償提供しています。「無料でここまで使えるのか」と驚かされるものばかりで、特に一人で事務所を運営する身としては、これらを使わない手はありません。

Google Form

Googleが無料で提供するオンラインフォーム作成ツールです。アンケート、お問い合わせフォーム、申し込みフォームなどを簡単に作成・公開できます。回答はGoogleスプレッドシートと連携して自動集計されるため、データ管理も手間がかかりません。

当事務所のウェブサイトでは、データやマニュアルをダウンロードできるコーナー「未来扶桑お役立ちライブラリー」でのダウンロード申込フォームや、オンラインセミナーの申込フォームとして活用しています。Googleのサービスだけに信頼性が高く、それが無料で使えるのは本当にありがたいです。

Google Search Console・Google Analytics

いずれもGoogleが無償で提供しているウェブサイト分析ツールです。Search Consoleでは自分のサイトがGoogle検索にどのように表示されているかを確認でき、検索キーワードごとの表示回数・クリック数・掲載順位などのデータを把握できます。Google Analyticsではアクセス数・流入経路・閲覧国・市区町村など、サイト訪問者の詳細な動向を多角的に分析できます。

ウェブサイトの分析・改善には必須のアプリです。アクセス量やGoogle検索での表示順位を調べたり、アクセスしてくる経路や国・市区町村を調べたり、特定のブログページにアクセスしているのがどの国からなのかを確認したりすることで、その傾向に合わせてブログやYouTubeのコンテンツ企画の参考にしています。これらも無料で使えることに、毎回驚かされます。

Google Business Profile

Googleマップや検索結果に事務所情報を表示するための無料ビジネス登録ツールです。事務所名・住所・電話番号・営業時間・ウェブサイトURLを登録することで、地域での検索に事務所情報が表示されるようになります。口コミの管理や投稿機能も備えており、外部リンク(YouTubeやSNSなど)の案内もできます。

Googleマップ上に自分のオフィスの場所を表示させたり、検索エンジンで表示された際に概要を表示してくれたりと、地域での認知度向上に役立っています。便利な反面、事務所の詳細な場所も表示されるため、プライバシーの観点から使い方には工夫が必要だと感じています。特に自宅兼事務所の方などは、登録前にこの点をよく検討されることをおすすめします。

オンライン会議・セミナー

Zoom

オンライン会議・ウェビナーに広く使われているビデオ会議ツールです。PC・スマートフォン・タブレットから参加でき、画面共有や録画機能も標準搭載しています。ウェビナー機能では参加者のマイク・カメラをホストが制御できるオーディエンス管理や、有料参加者向けの課金設定も可能で、オンラインセミナーの運営ツールとして広く活用されています。

いわずと知れたオンライン会議ツールです。Google Meetなど他の選択肢もありますが、私がZoomを選んだのは、オンラインセミナーを企画した際にオーディエンスのコントロール機能や課金設定機能が充実している点を評価してのことです。オンラインミーティングを行うだけであれば、時間の制限はありますが無料プランでも十分対応できると思います。

その他の当サイトのご参考記事

行政書士の開業に向けたそのほかの関連記事を以下の通りご案内いたしますので是非ご参考になさっていただければ幸いです。

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個人事業主のための損益計算書(P/L)入門 〜 事業計画を数字で見える化する方法

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まとめ

今回ご紹介したアプリは、いずれも私が実際に日々の業務で使用しているものです。すべてを一度に導入する必要はありません。自分の業務スタイルや課題感に合わせて、まずは一つ試してみることをおすすめします。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、使いながら少しずつ慣れていけば、きっと業務の可能性が広がっていきます。


今回ご紹介したアプリについて、「このアプリについてもっと詳しく知りたい」「自分の事務所に合うツールはどれか相談したい」など、ご感想やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせフォームからお聞かせください。皆さんがどんなツールに興味を持たれたか、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

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